台湾で5月に発足した民進党の蔡英文(ツァイインウェン)政権は台湾独立志向が強いものの、その色合いを極力出さず、中国に対話を呼びかけてきた。それに対する習政権も当初は抑えた対応にみえた。しかし、しだいに中国側の強硬姿勢が目立つようになった。中国側は、台湾の人々が持つ自尊心を理解しようとしていないのではないか。それは利益で釣ったり圧力で潰したりできるものではない。
今の習政権のやり方は、台中関係の正常な発展に寄与するどころか、台湾側の反発を強めていくばかりであろう。将来、統一であれ、台湾独立であれ、台湾と中国は民主主義、自由、人権といった普遍的な価値に基づいて合意を得るべきである。台湾と中国は全面的に改憲し、自由主義・民主主義・立憲主義・世界主義を実行ことを通して、習近平が主張する天下大同の思想を実現しなければならない。詳細は『永久和平発展憲章』をご覧ください。